行き交う人々

流行り廃りのサイクルがかつて以上に加速している昨今、少し前には基本だったトレンド基準の情報やデータ分析によってマーケティングを行う手法が岐路に立たされていると言えます。
21世紀に入って以降さらに多様化して来ていた人々の価値観がSNSの浸透によってさらに細分化され、マクロ的な視点では物事全般が捉えにくくなっている上、多くの人が基本的に自分の興味がある情報にしか接しなくなっています。
世間一般の流行り廃りと言えるほど明確なまとまりをもって括れる対象が見られなくなっている状態が、ますます顕著になって来ました。

今や流行り廃りを論じる上で必要になって来るのがジャンルの特定で、その中での流行り廃りについて分析しマーケティング戦略に役立てて行くといった流れになっています。
ビジネスの分野では基本と言えますが、世の中全体のトレンド先読みが重要だったファッションやエンタメの分野でも、ニッチとも言えるニーズを重視せざるを得ないムードがあり、その中でもさらにサイクルが早まっている流行り廃りを読み解く必要に迫られています。

かつてのテレビ文化全盛期にはテレビこそがトレンドを生み出す場だったことで、流行り廃りに関してある程度マスメディアが主導権を握っていたとも言えますが、人々が常に目にして気にする対象がスマートフォン等に移ったため、トレンド先読みによって戦略を立て商品やサービスに生かすといったビジネススタイルも激変せざるを得なくなりました。
そのかわり誰もがトレンド発信者になれる場とも言えるSNSの活用法次第で、流行りを生み出せる可能性が高まったと言えます。

SNSをビジネスツールとして生かすことで流行り廃りに関係のないところでの集客や販促を成功させ商品の売り上げアップやサービスの利用者を増やした企業も少なくありませんが、人々の興味が移り変わるサイクルがさらに加速したことで、売り上げ倍増と喜んだ直後に顧客の興味がほかへ移ることも少なくなく、良い流れを持続させることが非常に難しくなっています。

SNSは世界に開けている場のようでいて、人々の興味関心が常に向いているのは自分の身内や交友関係の範囲内という非常に狭い世界であることを認識する必要があり、世の中の流行り廃りとされているものは、その狭い世界の中に時おりサッと入り込めるだけの存在とも言えます。
トレンド先読み型のビジネス戦略は一部のジャンルを除いて非常に難しくなっており、SNSフル活用展開の重要性がますます増しています。
そのSNSにすら流行り廃りがあることも、抑えておく必要があります。

人間は飽きる生き物

世の中の流行り廃りが見えにくくなっていることに加えて、人々の興味関心のサイクルがかつて以上に加速していることで、集客・販促やサービス利用者の獲得のための情報分析やマーケティング戦略を行うのが難しくなっていますが、トレンドの先読みが難しいからとさじを投げてしまっては、ますます戦略を立てにくくなります。
そもそも人間は飽きる生き物と認識して、それを見越した上での方策をたてるほうが現実的です。

スマートフォンとSNSイメージ

スマートフォンの爆発的な普及によって流行り廃りを読み解いて分析する上でも、SNSとアプリについての流行り廃りも抑えておく必要があります。
気軽に試せるSNSアプリが増えたことでそれらの流行り廃りのサイクルも激しくなっており、SNS活用をビジネス戦略に据えている企業や個人はますます安穏としていられなくなっています。

SNSアプリは楽しいということが口コミで広まって多くの人が利用するものの、飽きるまでの期間も非常に短くなっているとされ、その原因が脳科学の分野でも取り沙汰されています。
人は物事や環境などに対して慣れることができますが、この慣れが飽きるという状態を呼び込むと言われます。
楽しいと思って行っていたことも慣れてしまうとそれに対して感情があまり動かなくなり、次第につまらなくなって興味がすっかり薄れたところで飽きたという状態になります。

脳科学では飽きる状態になる原因に脳の疲れも挙げられていますが、その場合は気が進まない作業が続いた時などに起こる飽きのため、少し前は楽しいと思っていた対象に飽きたというのは、やはり慣れから来る飽きと言えます。
楽しいアプリが花盛りのスマートフォンだからこそ、飽きるまでのサイクルが早まり、結果的にそれが流行り廃りのサイクルへの加速に繋がっていると考えられます。
SNSアプリをビジネスツールとして役立てる上では、どんなに楽しいものでも人は必ず飽きるということを冷静に把握しておくことこそが重要です。

日常で常に興味関心があるのは基本的に自分の身内や友人知人の動向で、楽しいこともすぐ飽きてしまうのが基本といった人々を分析してマーケティング戦略に役立てるのはかなり困難な事態と言えます。
とは言えこの傾向はしばらく続く気配があり、SNSそのものの進化もさらにスピードアップしているため、スピーディーな流行り廃りサイクルの波に巧みに乗って前進してこそ、新時代のビジネス成功のカギを手にすることができます。

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